立山 難易度:☆☆☆☆
1日目 (室堂から一ノ越)
室堂(20分)室堂山荘(80分)一ノ越
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室堂からは立山の山々が良く見えた。 |
一ノ越山荘への最後の急坂。ちびもちょっとばてている。 |
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イワギキョウとイワツメクサ。右上の急坂の両側に咲いている。 |
一ノ越山荘にやっと到着。 |
夏休みの夏山登山。今年の夏休みは能登旅行とあわせているため、初めて富山県側から入ることにしました。でも、さすがに遠かった。家を5時に出て立山駅に着いたのが12時前、駐車場は日曜日のため遠いところに停めることになってしまいました。駅でコンビニで買った弁当を食べ、ロープウェイに乗車。引き続きバスに乗り換えました。まずは樹林帯の中を進んでいく。途中滝見台からは称名滝が見えた。運良く左側の前に座っていたので良く見えた。滝見台を過ぎてしばらくすると弥陀ヶ原とその奥に見える大日岳が見える。雄大ですばらしい景色だ。下に目を移すとニッコウキスゲが咲いていて、群落をなしているところもある。さらに進み天狗平につくころにはチングルマなどの高山植物の向こうに立山が見える。展望を楽しみながら乗っているとあっという間に室堂に到着。十分バスからの展望を満喫できた。
室堂は登山者と観光客が入り混じり異様な感じもするが、みんなすばらしい北アルプスの展望を楽しんでいた。われわれも写真を取りながら展望を楽しみ湧き水でのどを潤した。着いたら一時半ごろだったので室堂山荘に電話を入れたが満員で断られてしまった。雷鳥沢に行こうか、一ノ越に行こうか迷ったが、明日の行程を短くした方がいいと思い、一ノ越に行くことにした。念のため山荘に電話を入れて出発。チングルマなどの花々を楽しみながら室堂山荘に到着。写真を撮って早速一ノ越に向かって出発。
今年は雪が多かったようで早速大きな雪渓を渡る。ちびも楽しそうに雪をさわったりして歩いていた。ここからは道は整備されていて斜度もあまりきつくないのでちびも元気よく歩いていたが、途中の大きい雪渓を横切るのにかなり苦労して消耗してしまった。そこからは苦しそうになってしまった。それにしても今年は雪が多く、この雪渓はもうちょっと小さいながらも毎年あるが、他にも数箇所の雪渓があって登山靴をはいっている自分もつらかった。
一ノ越への最後の急坂ではちびはかなり疲れてしまっていたが、なんとかなだめすかしながら一ノ越に到着。休憩しながら登ったので3時20分すぎとなってしまったが、夕立がなかったので良かった。
早速、素泊まりでの受付をした。弁当だけ頼みたいと思ったが、2食付の場合は700円だけど、素泊まりの場合は2,000円くらいとるというのでやめた。立山周辺の山小屋では夕食を食べる人にしか弁当を出したくないようだ。あまり混んでいなかったので10人くらい泊まれる部屋に3人だけで泊まることができた。きれいに掃除がされていて気持ちいい部屋だった。でも、トイレのそばでちょっとうるさかった。
2日目(一ノ越から雄山、大汝山、富士の折立、大走りを経由して雷鳥沢)
一ノ越(80分)頂上(30分)大汝山(15分)富士の折立直下(頂上まで往復10分)(40分)大走り分岐(150分)雷鳥沢
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すごい急坂で、みるみる山荘の屋根が小さくなっていく |
室堂と大日岳の景色を見下ろす。 |
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展望所から薬師岳や黒部五郎、笠ヶ岳など |
社務所から険しいところを登って神社へ。 |
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大汝山の頂上にて剣岳をバックに |
大走りの下り。結構急だ。 |
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浄土川付近のクルマユリ。私の好きな花のひとつだ。 |
ロッジ立山連峰より、チングルマと立山連峰 |
今日も朝起きたら快晴。絶好の登山日和だった。日の出を頂上で見る人で夜中に出発する人でうるさかった。ちびを起こして日の出を見ようと思ったが、山の上からじゃないと見れないようだ。ちびはちょっと不機嫌だった。パンの朝食を早めに食べて6時過ぎには出発した。
歩き始めからいきなりの急登。休みながらゆっくりと登って行く。左を見ると室堂を見下ろせる。雪渓のストライプが美しい。その後ろには大日岳が大きい。あっという間に一ノ越山荘の屋根が小さくなる。足元のイワギキョウを見ながら、ちびはよじ登るように登って行く。一ノ越山荘の屋根が見えなくなり反対側の浄土山と同じくらい登ったなあと思うころになると展望地に到着。ここからは社務所が目の前に見えもう少しだ。周りを見渡すと薬師岳や黒部五郎、笠ヶ岳、槍ヶ岳などなど北アルプス南部の主要な山々が一望できる。休憩しながらしばらく展望を楽しんだ。ここからも急な登りだけどあっという間に社務所に到着。ここからは北ア南部はもちろん、後立山連峰のすべてが近くに見える。雄山頂上へは大人500円、子供300円を払い、神社まで登るとあります。絶壁なのでちびの足元に注意しながら進むと頂上に到着。ここからやっと剣岳を見ることができます。5分ほど御祓いをしてもらって下山。頂上を直射日光があたって暑かった。
下に戻ってトイレ休憩をして縦走を開始。アップダウンを繰り返しながら稜線を進んでいく。左は室堂や大日岳、右は後立山連峰を望みながら進んでいく。40分ほどで大汝山に到着。頂上はすごく狭いけど展望抜群だった。頂上直下のところで順番で頂上に登って展望を楽しんだり写真を撮った。さらに剣岳が近くに見えた。すこし降りると休憩所。ずっと日をさえぎるところがなく暑かったのでみんな日陰を見つけては休憩していた。われわれも日陰を見つけて休憩。3000mの稜線なので日陰は涼しい。
ここからさらに進むこと15分で富士の折立直下に到着。富士の折立はここから5分ほど登るが、ちびは行かずに雪渓で夢中になって遊んでいた。一人で頂上に登った。さらに大きく剣岳を望むことができ、360度すばらしい景色だった。
ここからは急激な下り。ちびも転びながら苦労しながら下っていく。下りきったところで疲れ果てたので昼食をとることに。チキンラーメンを食べた。昔ながらの味でねぎと卵を落としておいしくいただいた。食事をしているとガスがでてきた。剣岳にも雲がかかってしまい、別山までいっても展望を望めないし、ちびにも体力が残ってないようなので、大走りを下山することにした。
大走りに入るといきなり急な下りでちびも苦労していたが、ジグザグに下りながらなんとかクリア。斜度が緩やかになるとチングルマやハクサンイチゲ、コイワカガミ、ミヤマリンドウなどの高山植物が群落になって咲いていて目を楽しませてくれる。あまり期待してなかったのでうれしかった。人はあまり多くないけど花が多い道だった。斜度も緩やかになりちびに余裕が出てきた。ちょっと距離が長かったので最後は苦労していたが何とか降りてきた。雪渓ではスキーを楽しんでいる人がいた。雪渓に降り立ったところにはアオノツガザクラが群落になって咲いていた。大きな群落に感動した。雪渓を下り浄土川を渡る寸前のところのクルマユリの群落を楽しんでから雷鳥沢へ。去年すごく咲いていたコバイケイソウをほとんど見なかった。去年咲きすぎちゃったのだろうか。
去年妻とちびが泊まった雷鳥沢ヒュッテに行ったが、予約がないと泊めないと言われたので、ロッジ立山連峰に泊まった。部屋は2段ベッドの古い部屋だった。8人くらいが泊まれる大きな部屋なのにちびは上のベッドにしていた。今日朝が早かったのでちびは着いてすぐに昼寝を始めた。そのあと起こしてお風呂に行ったが、水を入れないととても暑くて入れなかった。体だけ洗って雷鳥沢ヒュッテの温泉に行った。掛け流しの温まる温泉だった。自炊場は玄関のところに広くあって炊事しやすかったのでよかった。
3日目 (雷鳥沢から室堂、称名滝)
ロッジ立山連峰(20分)分岐(15分)みくりが池温泉(15分)室堂(バス・ロープウェイ)立山駅(車)称名滝駐車場(30分)称名滝(25分)駐車場
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左上:地獄谷にてタオルをまかないとくらくらしちゃう。
上:みくりヶ池と別山(剣御前)剣岳も一部後ろに見える。
左:称名滝。とても迫力があって、マイナスイオンがすごそう。
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3日目は室堂に戻るだけだったのでゆっくりと宿を出た。地獄谷を経由していった。すごい臭いに頭がくらくらした。駆け抜けるように進み、みくりヶ池に向かう階段を登った。ここは去年雷鳥を見たところだったが、今年は見ることが出来なかった。みくりヶ池に着くと観光客でいっぱい、一瞬にして雰囲気が変わった。ここからは整備された道を室堂へ。みくりヶ池などの展望やヨツバシオガマ、チングルマなどの高山植物を楽しみながら歩いた。そして帰りも展望抜群のバスに乗って立山駅まで進んだ。
車に戻って称名滝へ。車を停めてレストハウスで食事をした。思った以上においしかった。ここから20分ほど舗装路を歩くと滝に到着。ちびはつかれていたからか文句を言っていた。落差日本一でまた、雪解け水で水量も多かったのでとても迫力ある滝だった。
3日間天気に恵まれ最高の夏山登山が楽しめた。今回立山登頂という目標が果たせたので来年は別のところに挑戦してみたい。